いきなり質問ですが、なぜ、あなたたちは、小学校の先生になりたいのですか?子どもが好きだからですか?子どものどこが好きなのですか?小学校の先生は公務員なので、自分が悪い事をしない限り、職を失わずに定年まで働けることができるから、小学校の先生になりたいのですか?自分の両親もしくは、お父さん、お母さんのどちらかが小学校の先生を職業にしているからですか?または、叔父さん(伯父さん)もしくは、叔母さん(伯母さん)が小学校の先生を職業にしているからですか?最近の小学校教育に関心があるので、小学校の先生になりたいのですか?あなたたちの小学校のときの担任の先生がすごくいい先生だったからですか?ちなみに私の小学校のときの担任の先生もすごくいい先生だったので、たまに会いたくなります。あなたも、たまに小学校のときの担任の先生に会いたくなりますか?小学校の先生という職業に興味があるから、小学校の先生になりたいのですか?なんで、小学校の先生という職業に興味があるのですか?
質問ばかりしてすみません。質問は、これくらいにしておいて、私の両親は小学校の先生を職業にしていました。ただ、私は、小学校の先生という職業を一度経験してみたいのですが、あまり興味は無いのが本音になります。
しかし、今回、紹介する本『兎の眼』は小学校が舞台で、小学校の先生が主人公なので、紹介する人を、今、この紹介文を読んでいるあなたたちつまり、小学校の先生になりたい人たちに紹介することに決めました。
では、さっそく、今回、小学校の先生になりたいあなたたちに紹介する本『兎の眼』を紹介したいと思いますが、私は本を紹介するときは、必ず著者の紹介をするのを決めているので、『兎の眼』の著者の灰谷健次郎(はいたに・けんじろう)を紹介したいと思います。
灰谷健次郎
『兎の眼』の著者、児童文学作家の灰谷健次郎は、1934年(昭和9年)に、兵庫県の神戸市で生まれました。出身大学は、大阪学芸大学、現在の大阪教育大学の学芸学部です。小学校の先生を勤めながら児童詩誌『きりん』の編集に携わりました。1971年(昭和46年)に、小学校の先生を辞め、沖縄県やアジア各地を放浪しました。1974年、後に紹介する『兎の眼』を発表しました。また、無期懲役になった囚人などを支援するなどの政治活動も積極的に行いました。そして、2006年(平成18年)食道がんのため逝去しました。
灰谷健次郎の代表作品は、『兎の眼』・『太陽の子』・『ひとりぼっちの動物園』・『天の瞳』・『少女の器』・『島で暮らす』などがあります。
これで、『兎の眼』の著者、灰谷健次郎の紹介がおわったので、本題の『兎の眼』の紹介をしたいと思います。
『兎の眼』
『兎の眼』の舞台は、日本の大阪の工業地帯にある小学校です。主人公は小谷芙美(こたに・ふみ)という小学校新任教師の22歳の女の人です。
小谷先生は、1年生のクラスを受け持ちました。そのクラスの子どもたちの1人には、石のようにいつも黙っている「処理場の子」鉄三(てつぞう)という男の子がいます。
小谷先生は、ずっといつも黙っている「処理場の子」鉄三のことを考えていました。
そして、ある日、いつも黙っている「処理場の子」鉄三がある事件を起こしました。その事件は、鉄三がクラスのみんなで大事に飼っていたトノサマガエルを殺してしまいました。そして、「トノサマガエル殺害事件」をきっかけに、小谷先生と「処理場の子」鉄三との辛抱強い交流が始まり、立派に成長する物語です。登場人物は小谷先生の他に、辛い過去を背負って生きているバクじいさんや、「教員ヤクザ」というあだ名を持つ足立先生がいます。
『兎の眼』は、プロローグとエピローグがあり、全26章があります。また少しですが、さし絵があります。ちなみにさし絵を描いているのは長新太です。『兎の眼』の読者対象は、中学生ですが、文章の漢字にふりがながふってあるので、小学生でも読めると思います。本の値段も約700円ぐらいなので小学生のお小遣いでも買えます。
私は『兎の眼』のテーマは、「思いやり」と「やさしさ」だと思います。また、教師経験のある灰谷健次郎だったから、『兎の眼』が書けたのだろうと思います。
最後に
最後に『兎の眼』には、映画とドラマがあるのでみてください。