なぜ、あなた方は、『モモ』という本があるのを知っているのに読もうとしないのでしょうか?読むのが面倒くさいから『モモ』を読もうとしないのですか?時間に追われているからでしょうか?『モモ』に興味がないから、読もうとしないのですか?
今紹介文を書いている私もその中のひとりだったのですが、読まないといけない機会があり『モモ』を読みました。
だから、『モモ』という本があるのを知っているのに読もうとしなくて、さらに時間に追われているあなた方にミヒャエル・エンデの『モモ』を紹介します。
ミヒャエル・エンデ
まず、著者のミヒャエル・エンデの紹介をします。
『モモ』の著者ミヒャエル・エンデ(以下エンデ)は、ドイツ人の児童文学作家で、1929年に南ドイツに生まれました。
エンデの父は、画家のエトガー・エンデです。
エンデは高校で演劇を学び、ミュンヘンの劇場で舞台監督をつとめました。
エンデは、1960年に『ジム・ボタンの機関車大旅行』を出版し、翌年にドイツ児童図書賞を受賞しました。
ちなみに、『ジム・ボタンの機関車大旅行』は、テレビアニメ『ジム・ボタン』のベースになりました。
エンデは、1970年にイタリアに移住し、1972年に後ほど紹介する『モモ』を完成させました。また、1979年は「はてしない物語」を完成させ、発表しました。
1985年にドイツにもどり、1995年の8月、胃ガンにより、シュトゥットガルトの病院で逝去しました。
エンデは、児童文学の他に絵本も手がけました。
エンデの代表作品は、児童文学では、『モモ』・『ジム・ボタンの機関車大旅行』・『ジム・ボタンと13人の海賊』・『はてしない物語』があり、その他では、『はだかのサイ』・『がんばりやのかめトランキア』・『鏡のなかの鏡―迷宮―』・『ハーメルンの死の舞踏』・『魔法のカクテル』・『遺産相続ゲーム』などがあります。
『モモ』
著者の紹介がおわったので、本題の『モモ』の紹介をしましょう。
『モモ』は、「第1部 モモとその友だち」・「第2部 灰色の男たち」・「第3部 時間の花 」の3部構成と全21章からなる物語です。『モモ』には、さし絵があります。
『モモ』は、児童文学なので、子どもが読む本なのですが大人も読んでいます。
『モモ』はとても人気があり、ミリオンセラーの本です。ちなみに、我が国日本では根強い人気があるので、日本での発行部数は、エンデの母国ドイツに次ぎます。
物語『モモ』の舞台は、イタリアのローマを思わせるどこかの国のどこかにある町です。『モモ』の主人公の名前は、本の題名になっている「モモ」という年齢も素性もわからない女の子です。
しかし、「モモ」には、ある能力があります。それは、相手の話を聞くことによりその人に自分自身を取り戻させることができる、宇宙の音楽を聞き取って星たちの声に耳をかたむけることができるなどの能力です。
そのすごい能力を持った主人公「モモ」は、灰色の男たち、「時間どろぼう」という時間を盗むどろぼうから、町の人々から盗んだ時間を取り戻すために、いろいろと奮闘します。
『モモ』には、「カシオペア」というカメが出てきたり、実際にはない架空の病気「致死的退屈症(ちしてきたいくつしょう)」という実際にある「うつ病」や「統合失調症人格障害」などに似た精神病が出てきたりします。ちなみに、私はカメの「カシオペア」が好きです。なぜかと言うと、キャラクター化されていないからです。
私はエンデが、『モモ』を通して読者のみなさんに「時間とは何か」を教えようとしていると思います。だから、時間に追われているあなた方に『モモ』を紹介しようと思いました。
最後に
最後に私の紹介文を読んでもミヒャエル・エンデの『モモ』を読もうとしない人は、『モモ』の映画や舞台があるので、せめてそれだけでもみてください。
ちなみに映画『モモ』には、著者ミヒャエル・エンデが出演しています。