なぜ、あなた方は、アメリカの古典文学を読んでから本格的にアメリカ史または、アメリカの文学を学びたいのですか?しかも、なんで何となくなのですか?
私なら、アメリカの古典文学を読まないで、図書館に行ってアメリカ史または、アメリカの文学に関する書籍をかりる、もしくは本屋さんに行ってアメリカ史または、アメリカの文学に関する書籍を買って、すぐに本格的にアメリカ史または、アメリカの文学を学ぶだろうと思います。しかし、あなた方は、アメリカの古典文学を読んでから本格的にアメリカ史または、アメリカの文学を学びたいという人たちなので、私は、珍しい人たちだと思いました。だから、私は、今からアメリカの古典文学作品のなかの1冊の『モヒカン族の最後』というアメリカの作家・批評家のジェイムズ・フェニモア・クーパー(James・Fenimore・Cooper)が書いた本をあなた方に紹介したいと思います。
では、さっそくアメリカの古典文学『モヒカン族の最後』を紹介しようと思いますが、私は本を紹介するときは、必ず著者の紹介をするのを決めているので、『モヒカン族の最後』の著者のアメリカの作家・批評家のジェイムズ・フェニモア・クーパーを紹介します。
ジェイムズ・フェニモア・クーパー
『モヒカン族の最後』の著者、ジェイムズ・フェニモア・クーパーは、アメリカの作家・批評家であり、1789年9月、ニュージャージー州(ニュー・ジャージー州)に生まれ、1歳のとき、家族と一緒にニューヨーク州(ニュー・ヨーク州)に移住し、クーバーズタウンという町で育ちました。
1806年にニューヨーク州にあるエール大学に入学しましたが、その2年後に退学処分されました。
その後、ジェイムズ・フェニモア・クーパーは、商船の人になり、そして、海軍士官となり各地を転々としてまわりました。
そして、1851年に逝去されました。
ジェイムズ・フェニモア・クーパーの作品の代表作品は、アメリカの西部を舞台とした5部作品の「革脚絆物語(レザー・ストッキング・テイルズ)シリーズ」の第1作目の『シカ狩り』、後ほど紹介する第2作目の『モヒカン族の最後』、第3作目の『道を拓く者』、第4作目の『開拓者』、第5作目の『大平原』です。その他の作品は『スパイ』・『予防策』などがあります。
これで、『モヒカン族の最後』の著者、ジェイムズ・フェニモア・クーパーの紹介がおわったので、本題の『モヒカン族の最後』の本の紹介をしたいと思います。
『モヒカン族の最後』
『モヒカン族の最後』は、1826年に出版されました。
『モヒカン族の最後』は、今から193年前の物語です。
『モヒカン族の最後』の時代背景は、アメリカがまだ独立していない、すなわち、アメリカ合衆国がまだイギリスの植民地だった18世紀半ばごろで、当時のアメリカは、イギリス対フランスの戦争(英仏戦争)、ヨーロッパ史でいう「7年戦争」に巻きこまれていました。そして、『モヒカン族の最後』は、上記の時代のアメリカの北部、イギリス軍の司令官の父を持つ姉妹が戦乱のなか若いイギリス軍のヘイワード少佐の護衛のもと、イギリス軍の司令官の父が指揮する砦へ向かい、その途中に白人の猟師ホークアイとモヒカン族の親子に出逢った後、ヘイワード少佐達は、異なった民族がひしめく混乱の地が招く苛酷な運命に翻弄されるという物語です。『モヒカン族の最後』は、584ページあります。そのため、本はすごく厚くて、重いです。『モヒカン族の最後』には、色の付いた、さし絵があります。
『モヒカン族の最後』は、全部で33章あります。
各章のページには、世界中の偉人が残した名言、または有名な小説の名文が載っています。例えば、第1章「エドワード砦」では、「シェイークスピア」が言った言葉「わたしの耳の穴はひろがり、こころの用意ができている。おまえから聞かされる最悪の知らせとは、領地を失ったことにちがいない。さあ、いってくれ、わが王国はうばいとられたのか。」が載っており、第3章「森の男たち」では、「ブライアント」が言った言葉「畑が刈りとられ、たがやされるまえに、川の水はいっぱいにあふれた。水の旋律は、はてしない緑の森にみちた。激流は突きすすみ、小川はただよい、泉は木陰にほとばしった。」が載っています。また、第5章「秘密のかくれ家」では、「シェイークスピア」の小説『ヴェニスの商人』の名文「そのような夜、シスビーはおびえながら、夜露をふんで走った。そして、身近にライオンの影を見た。」が載っています。そして、最後の章(第33章)「モヒカン族の最後」には、「ハレック」が言った言葉「彼らは、英雄のように、長いあいだいさましく戦って、そこにイスラム教徒の死体の山をきずき、勝利をおさめた-だが、ボザリスは倒れた、全身から血を流しながら。生き残った彼のわずかな仲間は、高らかに勝利のさけび声をあげ、血にそまった戦場をわがものとしたとき、彼がほほえむのを見た。そして、死んだ彼のまぶたが、夕刻の花のように、眠るがごとく、静かにとじられるのを見た。」が載っています。『モヒカン族の最後』を読みながら、世界中の偉人が残した名言、または有名な小説の名文を知ることが出来ます。
最後に
最後に『モヒカン族の最後』は、何度か映画化されているので、ぜひ、映画『モヒカン族の最後』も見てください。