『ともしびをかがげて』〜「古代ローマ帝国」に興味がある中学生のあなたたちへ〜

いきなり質問ですが、なぜ、中学生であるあなたたちは「古代ローマ帝国」に興味があるのですか?

中学生が使う社会科の教科書には、「古代ローマ帝国」という言葉は出てこないはずなので、あなたたち中学生は、どこで、どのように、「古代ローマ帝国」という帝国のことを知り、「古代ローマ帝国」のどこにひかれたのですか?

私は「古代ローマ帝国」の「古代都市・ポンペイ」に興味があるのですが、正直「古代ローマ帝国」には興味が無いです。私が、なぜ、「古代ローマ帝国」の「古代都市・ポンペイ」に興味があるのかは、また、今度、別な機会があったら書きたいと思います。

また、私は大学で西洋史を学びましたが、イマイチ「古代ローマ帝国」のことがわからないので、今度、ぜひ、私に「古代ローマ帝国」について教えてください。それから、「古代ローマ帝国」の魅力も教えてください。お礼に中学生の社会科のわからないところを教えてあげます。

さて、イマイチ「古代ローマ帝国」のことがわからない私ですが、「古代ローマ帝国」に興味がある中学生たち、つまり、今、私が書いている本の紹介文を読んでいるあなたたちに、「古代ローマ帝国」を舞台にした本『ともしびをかがげて』(上下巻)を紹介したいと思います。

『ともしびをかがげて』の著者・ローズマリ・サトクリフ

では、さっそく「古代ローマ帝国」を舞台にした本『ともしびをかがげて』を紹介しようと思いますが、私は本を紹介するときは、必ず著者の紹介をするのを決めているので、『ともしびをかがげて』の著者のイギリスの歴史小説家・ファンタジー小説家のローズマリ・サトクリフ(Rosemary・Sutcliff)を紹介します。

『ともしびをかがげて』の著者、ローズマリ・サトクリフは、イギリスの歴史小説家・ファンタジー小説家であり、1920年にイギリスのサリーで生まれましたが、2歳のときにかかった病気(自己免疫性疾患)がもとで自由に歩きまわれなくなり、後に車イスでの生活を余儀なくされました。14歳のときに画家を志して、1935年ビドフォード美術学校という美術学校に入学し、細密画を学び、細密画家となったが、細密画家であることを苦痛と感じて、手近にある紙に、物語をつづり始めて、1950年ごろから小説を発表するようにしました。ちなみに、ローズマリ・サトクリフは、なぜ、細密画家に苦痛を感じ、細密画家を辞めた理由を、ローズマリ・サトクリフ自身の自叙伝『思い出の青い丘』に書いています。ローズマリ・サトクリフが文筆家としての本格的なキャリアを積み始めたのは1959年になってからで、同年、後に紹する『ともしびをかがげて』で「カーギー賞」という有名な賞を取り、イギリストップレベルの児童作家の一人になりましたが、大人向けの小説も書きました。そして、1992年に逝去されました。

ローズマリ・サトクリフの作品の代表作は、児童文学では、古代ローマとブリテンを舞台にし、アクイラ家一族を主人公にした「ローマン・ブリテン4部作」(昔は3部作)の『第九軍のワシ』・『銀の枝』・『ともしびをかがげて』・『辺境のオオカミ』です。大人向けの小説では、『血と砂 愛と死のアラビア』(上下巻)があります。

これで、『ともしびをかがげて』の著者、ローズマリ・サトクリフの紹介がおわったので、本題の『ともしびをかがげて』の紹介をしたいと思います。

『ともしびをかがげて』

『ともしびをかがげて』の舞台は、ローマ軍団がローマ帝国へ引き揚げていくときのブリテンです。

主人公の「アクイラ」は、ブリテンで生まれ育ったローマ地方軍の軍人で、ローマ軍団のブリテンを撤退することが決定したときに、自分の「故郷」がローマ帝国ではなく、ブリテンだということを悟り、ブリテンに残ろうと決心して、軍を脱走して、家に帰ったが、「海のオオカミ」と言われるサクソン軍を持つサクソン人の手によって、父は殺され、妹はさらわれて、自分はサクソン人の奴隷になるという苛酷な運命に翻弄されながら、ブリテンのために、「海のオオカミ」ことサクソン軍と戦う物語です。

『ともしびをかがげて』には、さし絵があるので、中学生であるあなたたちにも読めると思います。『ともしびをかがげて』は、全22章あります。

『ともしびをかがげて』の表紙は、上下巻とも写真です。上巻の表紙の写真は、ドーバーに残るローマ時代の灯台です。下巻の表紙の写真は、オールドセーラムで、古代のソルビオダナム、ローマ軍団の砦があったところです。

『ともしびをかがげて』は、上下巻で、ページ数が多いですが、歴史小説なので、歴史がわかると思います。

 また、文庫本なので値段もやすいので、お小遣いが少ないあなたたち、中学生でも買えると思います。 

最後に

『ともしびをかがげて』は、「ローマン・ブリテン4部作」の第3作目なので、第1作目の『第九軍のワシ』、第2作目の『銀の枝』を読んでから、『ともしびをかがげて』を読んだほうがいいと思います。